浜松市街から北へ車を走らせること1時間弱。天竜区に入り阿多古川沿いを進むと、それまで静かだった道路脇に忽然とテントサウナの看板が現れます。テントサウナとは何か、清流阿多古川で一体何が起きているのか、サウナ天竜の鈴木達也氏に聞いてみました。
「サウナ天竜」代表 鈴木達也氏とテントサウナ |
テントサウナは通常のサウナとは異なり、持ち運べる点が特徴です。5年程前から海外のテントサウナが、日本でも販売される用になりました。コロナの影響で密にならないアウトドアが注目されるようになり、近年はキャンプなどでも気軽に楽しまれています。
現在日本で楽しまれているサウナはフィンランド式サウナで、1964年の東京オリンピック後から定着したものです。しかし、日本人の湯船に入る習慣は、江戸時代に入り形作られたとされていて、その前には蒸し風呂文化がありました。そのため、古くから蒸気浴には馴染みがあったのかもしれません。
もともとサウナに入ることが好きで、サウナ施設をよく利用していました。しかし、新型コロナウイルス対策として施設を利用できなくなり、友人と2人でサウナを楽しむためにテントサウナを購入しました。
以前からテントサウナには興味を持っていたのですが、大自然の中でのサウナは、施設では味わうことが出来ない体験でとても感動しました。この素晴らしい体験を多くの人と共有したいと思い、「サウナ天竜」を始めました。
TAKIパーキングさんでテントサウナを楽しんでいると、回を重ねるごとに自然と参加人数が増えていきました。多くの方々に知っていただいた理由としては、サウナに興味を持っていた方がそもそも多くおられたこと、この特殊な時世で自然で遊ぶということに皆さんの興味が広がっていたことなどがきっかけだと思います。
サウナの魅力は言葉では表しきることのできない気持ちよさです。是非体験して頂きたいと思います。
イベントには多くの人が訪れる |
フィンランドでは冬の時期もサウナに入り、水風呂の代わりに氷の張る湖に入ったり、降り積もる雪に飛び込んだりと自然環境を存分に楽しめる、生活に密着した文化の一つとなっています。
阿多古川は、流れも緩やかな川で、平成の水の郷100選にも選ばれました。阿多古はフィンランドと同じように自然にあふれ、サウナにはもってこいの環境です。
また、テントサウナイベントを定期的に開催させていただいております「TAKIパーキング」さんにご支援いただいていることも、とても大きな理由です。TAKIパーキングさんではこれまで、ご夫婦で紅葉樹の植林を少しずつ進めて、本来の山の姿に戻す活動を続けられています。冬の時期の阿多古も楽しんでもらいたい、若い方々に魅力を伝えたいとの思いから協力して下さっています。
「TAKIパーキング」の瀧山さんご夫婦 |
今後もイベントなどを定期開催し、サウナを通して阿多古の魅力も皆様にお伝え出来たらと考えております。
フィンランドやロシアでは一般的ですが、サウナは人と人とがコミュニケーションをとる大事な社交の場です。時には国と国との外交的な話が戦略的にサウナで行われることもあります。
現在は、感染症対策の観点から過度な会話を控えなければなりませんが、こうした状況が好転し、本来のサウナのように人と人とを繋ぐ社交の場となることを願うばかりです。
サウナ天竜
代表 鈴木達也
公式LINE https://lin.ee/2zgGmqS |
公式Instagram |
Twitter サウナ天竜(@30A5R5IVt1jbl6g) |
開催日は毎週土日のどちらか。 予約制のためサウナ天竜公式LINEから予約する必要がある。 サウナ代は無料。薪代や施設維持のため投げ銭で協力したい。 |
TAKIパーキング
所在地 静岡県浜松市天竜区上野1494
TEL.090-1271-8465
http://www.atago-taki.com/